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NORIKIYO「EXIT」の感想

2009.05.21 | Posted in 音楽

「2007年で一番のアルバム」というアンケートで頂点を取っている結果を目にしていた。更に、ネット上でも良い情報ばかりが目に入っていたはものの、なかなか手にすることが無かったのだけれど、Black Fileで公開されていたNORIKIYOの映像が格好良くて、直ぐに買いに行ったのを覚えている。



NORIKIYO / EXIT 2007年発売 NORIKIYO「EXIT」

NORIKIYOはSD JUNKSTAのメンバーで、7年程前にHP/JP(注1)で紹介されたことをきっかけに知ったと記憶している。ただ、その時は特に引っ掛かりは無く、名前だけが記憶に残っている状態だった。

そこで手にした今作。これは凄く良かった。特に、NORIKIYOのラップには完全に心を持っていかれた。あの語尾の上がり気味なフローが特に。トラック面で言うと、

M-3「Do My Thing」
M-7「23時各駅新宿」
M-9「In Da Hood」
M-12「2 Face feat. BES」

が郡を抜いて好み。

耳澄ましなこの街の音色 電卓じゃはじけねぇ絆、仲間
鳴らす音が呼んでる何処だ? 俺なら此処だよ此処、此処だ



「23時各駅新宿」のこの歌詞が印象的だった。

このアルバム、よく「土臭いビート」という表現のされかたを目にする(NORIKIYO自身も「土臭い」という表現をしていたインタビューがあった)。この際だから言うけれど、皆が言う「土臭い」とは一体何なんだろうか。自分自身、この表現に馴染みが無いため、言わんとしている事が理解でき兼ねている。「Do My Thing」なんかは音に奥行きが無く、閉鎖空間での音のような印象を受けたのだけれど、これのことだろうか。いや、違うだろうな。確かに、この後に発売された「OUTLET BLUES」とは毛色が違い、相対的に見た時に「今作は土臭い」とも言えなくは無い気がするけれど、絶対的に見た時にこういった表現ができるなんて、何て感性の鋭い人達だと思う。

まあそんな「土臭い」話は置いておいて、今作がきっかけとなり、以降本当にNORIKIYOのラップが楽しみで仕方がない。客演としてNORIKIYOが参加しているだけでも興奮するくらいだ。前記事でも書いた「レイノヤツ」でもそう。どんどんと新作を投下して欲しい。

最後に。この作品、NORIKIYOばかりが印象付いてしまって、SD JUNKSTAメンバの客演含め、その他のMCの影が非常に薄れている印象を受けた。あと、よく考えるとBESをBESと認識して以来、初めて音源でのラップを聴いたのだけれど、最初はNORIKIYOとの区別がつかなかった。MC BATTLEでも音源でも、やはりBESのラップはあまり好きでは無い。オリジナルなフローを持っているとは思うけれど。

(注1)ライターの磯部涼と古川耕がパーソナリティを務めていた、日本語ラップに特化したインターネットラジオ番組。



2009.05.22 追記

歌詞カードを見て気が付いた。「23時各駅新宿」ってBACH LOGICプロデュースなんだ。その他にもBACH LOGICプロデュースの曲がちらほら。全てが同プロデューサーによるトラックの「OUTLET BLUES」と比較しても、今作に収録されたBACH LOGICプロデュース曲はやっぱり毛色が違う。まあNORIKIYO自身も、「OUTLET BLUES」は土臭いビートをやめて一度最初から作り直したって言っていたから当たり前か。

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