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SD JUNKSTA「GO ACROSS THA GAMI RIVER」の感想

2009.08.09 | Posted in 音楽

取り敢えずさくっと聴いた感想を。

SD JUNKSTA / GO ACROSS THA GAMI RIVER 2009.08.05 SD JUNKSTA「GO ACROSS THA GAMI RIVER」

期待外れ。NORIKIYOのラップに魅せられ、BRON-Kの歌心に酔いしれ、OJIBAHの切れのあるラップにも、TKCの独特なフローにも耳を奪われた。その面々が揃っているクルーなのだから、それはそれはハードルが上がっていたという点はあるけれど、期待を下回った点は事実。作品を通して一番印象に残ったのはWAXのラップ。あのねちっこさのあるフローが凄く耳についた。

YouTubeで見たSAG DOWN PARTYの映像で「普段のくだらない話を真空パックにした」という事を言っていたが、その言葉が本当によく当てはまっているのだろうと容易に想像ができる。特にM-5「イッちゃってイイ? part.1」からM-8「イッちゃってイイ? part.2」にかけて。skitを挟んで通常の会話からラップに入り、各MCのラップが紡がれていく。通常、skitから曲に入る流れは良く見かけるものの、4曲に渡って一つの流れを表すこの曲群には、大胆なやり方だなあと感じた。と同時に、今作品中にskitが多いという印象を助長させている点もある。というよりも実際に多いわけだけれど。

大所帯クルーだけあってマイクリレーが堪能できる点はやっぱり面白い。皆でワイワイ楽しい雰囲気が出ているところは大所帯ならでは。ソロ作品でのこの期待外れ感だったら救いようが無いけれど、マイクリレーにて色々なラップが聴けるのであれば、期待外れだったとしてもこれはこれでなかなか長く聴けるかも。また、ソロ作品で格好良かったからと言ってクルーとしての作品に同じものを期待する方がナンセンスか。

個人個人で言えば、NORIKIYOは相変わらず格好良い。ただしこれだけMCがいると出番が少なくて寂しい。BRON-Kはフックばかりという印象。やっぱり良いなと思ったのはOJIBAH。音への乗り方が巧みで、フローも独特な緩急の付け方で非常に良い。10月にソロアルバムが発売されるという事で凄く楽しみなMC。ただ、歌詞に「bitch」が多い。出てくる度に「bitch」好きだなーと思いながら聴いていた。DJ ISSOもラップしていた。おまけ程度。必要無い。

で、ZAKAIで付いていた「人間交差点~ORIGINAL VER~」。アルバムに収録されている曲、予約特典の曲、全ての中で最も格好良い。はっきり言って、ZAKAIで予約購入しなきゃ損なくらい。Amebreakにてそれを聴く事が可能。(予約特典の場合は、トラックの女性の声が無い。)

http://amebreak.ameba.jp/media/2009/08/000967.html

これはテーマの切り口一つだと思うのだけれど、例えばキリコの「ありがとう。名無しの2チャンネラー諸君。」なんかはネタ感満載で面白かったりするけれど、SD JUNKSTAのようなラッパーが2chって言うだけで少し引く自分がいる。それはネタとして言っているとしても。今回で言えばDEFLOが言ってるんだけど、なんかこう、所謂ファビョっているようにしか見えなくて滑稽。そんな事歌詞にするくらいなら黙っていてくれと切に願う。

メモ
 M-4「SA.GA.MI. ORIGINAL ~RE: SA.GA.MI~」 / 元ネタ:Nas「Warrior Song」(多分)




2009.08.12 追記

OJIBAHの歌詞にbitchが入ってる曲は2曲だけだった。好んで頻繁に聴いていた、M-5「イッちゃってイイ? part.1」とM-21「レイノヤツ ~SAG DOWN PARTY~」に入っていたために、その印象が根付いてしまっていた。

各MCの参加曲数を数えてみたところ、

 NORIKIYO / 12曲
 BRON-K / 11曲
 TKC / 10曲
 KYN / 9曲
 WAX / 15曲
 OJIBAH / 13曲
 SITE / 2曲
 DEFLO / 3曲

という結果から、WAXのラップが印象に残った点も頷ける。

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Stand Up!!!

2009.06.01 | Posted in 音楽

いつの間にやら遊戯「Stand Up!!! feat. NORIKIYO」のPVがアップされていた。ついこの間まで毎日のようにYouTube検索だったり、一二三屋のブログを覗いていたのにも関わらず、一週間目を離した隙にアップされていたようだ。

遊戯「AROUND中央区」の感想はこちら

遊戯「Stand Up!!! feat. NORIKIYO」


アルバムとしては微妙な位置付けではあったけれど、単一曲としては非常に格好良い。トラック抜きで、ラッパーとして単純に好きなMC二人であるし、このトラックもスリリングで良い。AKIO BEATSに賞賛を送りたい。と、言いたいところだがそうは言えない。アルバム全体としては微妙だったから。

遊戯「AROUND中央区」の感想

2009.05.22 | Posted in 音楽

ここ一週間、遊戯のアルバム「AROUND中央区」を聴きまくっていた。一つの作品を短期間でこれほど聴いたのは久しぶりかもしれない。いや、それは、「格好良いから」という事ではなく、何と言うか、模索していたと表現するほうが自然だ。

遊戯 / AROUND中央区 2009年発売 遊戯「AROUND中央区」

全15曲中10曲を手掛けているAKIO BEATS。それが原因なのかはわからないけれど、まあ通り一遍な印象。そんな印象の中、EVISBEATSプロデュースのM-8「ごらんあーれ feat. 韻踏合組合」、VAXIMのM-13「Street Cruising feat. L&J」なんかが箸休めとなった。ただ、M-8は良くも悪くもEVISBEATSというトラックで、M-13もやはりその他のトラックと似たような色合いを持ってはいたけれど。

と言いつつも、AKIO BEATSプロデュースのトラックでも、

M-7「Stand Up!!! feat. NORIKIYO」
M-11「I got it」

は好きだ。「Stand Up!!!」はNORIKIYOによる補正もあるけれど、HOOKが何と言っても好き。「I got it」は作中唯一の静かめなトラック。これは、通り一遍な作品の中で映えていた。もともとこういう静かめなトラックが好きというのもあるけれど。ただ、トラックでいえば、M-15「Outro」が一番好き。なんか余韻を残すようなトラックで、作品の終わりを告げるにはぴったりだ。

今作を聴いて、やはり遊戯のラップは格好良い。韻の踏み方も踏み外し方も独特で、聴いていて全く苦にならない。で、最初に記した「模索していた」というのは、ラップは格好良いのだけれど、トラック面では今ひとつぴんとこなかったからだ。全体として、格好良いのか悪いのか。なんかこう、中央で引っ張られている感覚から抜け出す事ができなかった。ただ、トラックは遊戯のラップとは合っていて、ちぐはぐな印象は一切無かったけれど、逆に「まあこんな感じか」という印象しか残らない面も否めない。

うーん、やっぱり今ひとつ考えがまとまらない。

遊戯「AROUND中央区」CM


NORIKIYO「EXIT」の感想

2009.05.21 | Posted in 音楽

「2007年で一番のアルバム」というアンケートで頂点を取っている結果を目にしていた。更に、ネット上でも良い情報ばかりが目に入っていたはものの、なかなか手にすることが無かったのだけれど、Black Fileで公開されていたNORIKIYOの映像が格好良くて、直ぐに買いに行ったのを覚えている。



NORIKIYO / EXIT 2007年発売 NORIKIYO「EXIT」

NORIKIYOはSD JUNKSTAのメンバーで、7年程前にHP/JP(注1)で紹介されたことをきっかけに知ったと記憶している。ただ、その時は特に引っ掛かりは無く、名前だけが記憶に残っている状態だった。

そこで手にした今作。これは凄く良かった。特に、NORIKIYOのラップには完全に心を持っていかれた。あの語尾の上がり気味なフローが特に。トラック面で言うと、

M-3「Do My Thing」
M-7「23時各駅新宿」
M-9「In Da Hood」
M-12「2 Face feat. BES」

が郡を抜いて好み。

耳澄ましなこの街の音色 電卓じゃはじけねぇ絆、仲間
鳴らす音が呼んでる何処だ? 俺なら此処だよ此処、此処だ



「23時各駅新宿」のこの歌詞が印象的だった。

このアルバム、よく「土臭いビート」という表現のされかたを目にする(NORIKIYO自身も「土臭い」という表現をしていたインタビューがあった)。この際だから言うけれど、皆が言う「土臭い」とは一体何なんだろうか。自分自身、この表現に馴染みが無いため、言わんとしている事が理解でき兼ねている。「Do My Thing」なんかは音に奥行きが無く、閉鎖空間での音のような印象を受けたのだけれど、これのことだろうか。いや、違うだろうな。確かに、この後に発売された「OUTLET BLUES」とは毛色が違い、相対的に見た時に「今作は土臭い」とも言えなくは無い気がするけれど、絶対的に見た時にこういった表現ができるなんて、何て感性の鋭い人達だと思う。

まあそんな「土臭い」話は置いておいて、今作がきっかけとなり、以降本当にNORIKIYOのラップが楽しみで仕方がない。客演としてNORIKIYOが参加しているだけでも興奮するくらいだ。前記事でも書いた「レイノヤツ」でもそう。どんどんと新作を投下して欲しい。

最後に。この作品、NORIKIYOばかりが印象付いてしまって、SD JUNKSTAメンバの客演含め、その他のMCの影が非常に薄れている印象を受けた。あと、よく考えるとBESをBESと認識して以来、初めて音源でのラップを聴いたのだけれど、最初はNORIKIYOとの区別がつかなかった。MC BATTLEでも音源でも、やはりBESのラップはあまり好きでは無い。オリジナルなフローを持っているとは思うけれど。

(注1)ライターの磯部涼と古川耕がパーソナリティを務めていた、日本語ラップに特化したインターネットラジオ番組。



2009.05.22 追記

歌詞カードを見て気が付いた。「23時各駅新宿」ってBACH LOGICプロデュースなんだ。その他にもBACH LOGICプロデュースの曲がちらほら。全てが同プロデューサーによるトラックの「OUTLET BLUES」と比較しても、今作に収録されたBACH LOGICプロデュース曲はやっぱり毛色が違う。まあNORIKIYO自身も、「OUTLET BLUES」は土臭いビートをやめて一度最初から作り直したって言っていたから当たり前か。

遠足気分

2009.05.15 | Posted in 音楽

韻踏合組合のメンバ、遊戯のソロアルバムが発売された。従って明日購入しにTOWER RECORDSへ足を運ぶ。たった今、YouTubeでCMを見て、「そうだった。NORIKIYOが客演している曲もあるんだった。」と思い、早く明日になって欲しくて少し興奮してきた。

遊戯 / AROUND中央区 2009年発売 遊戯「AROUND中央区」

そういえばこの間行った時にはすっかり忘れていたけれど、志人がシングルを発売したんだっけ。まあこれは売り切れじゃなかったら、且つ、余力があれば購入しよう。

そうそう。千晴の「愛 FOR 愛」をYouTubeで聴いて、なんだかんだで千晴のラップに魅せられてきている自分がいる。この際だから、アルバム購入しようかなんて考えている。

千晴 / バカ正直 2009年発売 千晴「バカ正直」

取り敢えずは候補にだけ入れておこう。

千晴「愛 FOR 愛 feat. 有坂美香 & YURI」


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