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ICE BAHN「IB法」の感想

2009.11.24 | Posted in 音楽

ICE BAHNのデビューEP。アナログ盤。

ICE BAHN「IB法」 2003.08.23 ICE BAHN「IB法」

デビューEPでこの出来。本当に素晴らしい。本作品に収録された三曲、「IB法」、「クラウチングロケット」、「良い子のラップ講座」。これらは、互いが互いを喰い合わない絶妙なバランスを保った三曲だ。

神髄 ~B of the Essence~」で、あれほどの熱量があったにも関わらず、本作品の「IB法」では、日本的なトラックで繊細さを兼ね備えつつも、太いビートが織り交ぜられた、見事な変化球。各MCのラップも、本作品全体を通して熱量が削ぎ落とされ、良い具合に落ち着きを取り戻している。

続く「クラウチングロケット」は、DJ NAPEYによるトラック。「NO. 18」的な前のめりな勢いを持つトラックにも関わらず、以前と異なりあまり鬱陶しく感じないのは、前記した通りラップの無駄な熱が取り払われたおかげだ。

そして最後に「良い子のラップ講座」。ROCK-Teeによるトラックに韻踏合組合からOHYAとHIDAを迎えた、本EPでのみ聴く事のできる曲。最初に聴いた印象では、はっきり言って肩透かし感が凄かった。というのも、この5MCが揃ったのであれば、もっと躍動感のあるトラック上でマイクリレーを聴く事ができるだろうと期待していたからだ。しかし、蓋を開けてみれば、NHK的トラック。だが、これが時間を経ると、ラップを際立たせるためのトラックとなっており、タイトルの如く「ラップ講座」的で、ラップに集中して聴く事が出来ると気が付く。OHYAとHIDAのラップもこのトラックにぴったりだ。

また、全体を通してみると、耳に残るラインが多数。

詩書く奴は2003 「ICE BAHNってやばくねー」と言い出すはずさ


昔はサンタクロースを信じたわんぱく坊主も
今ではファン獲得に何かすごく 頑張るフォーク


振りすぎてもう首つるフォークリズムのオープニングチューンを
不眠不休でお送りするのにひっぱりダコの神戸ナペイが大袈裟ではなくぴったりだろ


踏むべくして踏む我が営みが ハンパじゃねえから生む笑いと涙
また一歩出した足から生まれる脚線美 見せてやる逆転シーン



この後に発売されたアルバムの印象は悲惨だったものの、本作品の完成度が故の期待感によるものだったのだろうと思う。

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Various Artists「神髄 ~B of the Essence~」の感想

2009.11.18 | Posted in 音楽

B-BOY PARK MC BATTLE上位入賞者を中心とした作品。2002年リリース。

Various Artists「神髄 ~B of the Essence~」 2002.08.10 Various Artists「神髄 ~B of the Essence~」

2002年リリース、且つ、MC BATTLE上位入賞者。今になってみれば、この2種類のキーワードを目にしただけでも、本作品に込められている一つの要素は容易に想像が可能だ。それは韻。1999年から2001年のB-BOY PARK MC BATTLEで3連覇を成し遂げたKREVA。KREVAの文末で着実に韻を踏んでいくスタイルは、KREVAスタイルと呼ばれて多くのフォロワーを生み出した。その真っ直中で発売された今作品に参加しているMCは揃いも揃って韻踏み屋ばかりで、MIC BANK、MOTOY、HIBIKI、CIPHER BREAKA、ICE BAHN、YOUTHの面々。

本作品の印象は、最初に聴いた時から今まで一貫している。それはこの上無い程のB級感。トラックは全体を見渡してみても凄くチープな上、各MCのラップだって決して洗練されているとは言い難い。但し、ラップのポテンシャルは相当なものだ。各MCの初音源を収録した作品ということもあるのだろうけれど、聴いている人の耳にねじ込んでやろうという前のめりな熱量がこの作品には込められている。

このように感じてしまう要因としては、やはり韻を切り離す事が出来ない。中でも、本作品の頃からICE BAHNによる執拗な韻は健在で、FORK MASTER(現FORK)のライン、「韻を踏むなんて基本中の基本ですとマイク片手に日本中飲み込んでく」に、本スタイルに対する考えが集約されていると言って良いほどのパンチライン。ICE BAHNの面々のラップは、これらの韻に加え、息巻いたフローで、聴いているこちらが疲れてしまう程の熱量だ。

一方、HIBIKIのようなあっさりとしたスムースなラップを披露するMCもいる。但し、そのフローで吐き出される韻の量は膨大で、特にM-4「HANABI」のような半小節毎に韻を詰め込んで矢継ぎ早に踏んでいくスタイルは、これだけの面子の中でも凄く巧い。最初に洗練されていないと書いたけれど、HIBIKIに限って言えばそのような事は無いとも感じる。

YOUTHによる、「地方B-BOY行進曲~第二章~」は、未だにYOUTHの曲の中でも最も格好良いと言って良い程の出来で、「O.K.A.YAMA(オーケーエーヤマ)」という間抜けな読み方で岡山代表を謳いつつも、岡山という土地を全国へ知らしめた功労者であることは間違いないのでは。

MOTOYの舌がもつれそうでもつれない危なっかしいフローも今作では堪能できるし、MIC BANKの綺麗に毎小節で踏むスタイルは、今作品ではやや影を潜めるもののなかなか良い。但し、KIN DA SHER ROCK率いるCIPHER BREAKAの曲は、トラックのボトムが軽く、ラップ自体もなかなかの酷い出来。但し、この頃からKIN DA SHER ROCKのややポップよりな雰囲気は十分滲み出ている。

本作品に参加しているMCは現在でも活躍しており、今一番楽しみなのは最近活動を再開したHIBIKIの作品。YouTubeで公開された「あなたとは違うんです2008」は、単純にトピックを埋め込んでいるだけという見方も出来てしまうけれど、それを差し引いても凄く格好良い。早いところ作品をリリースしていただきたい。

ICE BAHN「オレンチ通信 vol.1」の感想

2009.09.29 | Posted in 音楽

数年前、インターネット上で公開されていたラジオ番組がCD-Rで復活。1000円。ゲストにTSUBOI。

オレンチ通信 vol.1 2009.08.20 ICE BAHN「オレンチ通信 vol.1」

久しぶりのラジオ形式。非常に面白かった。玉露とFORKがMCを務めているのだけれど、やはりと言うべきか、発せられる言葉の端々に独特な言葉選びのセンスが出ており、ラジオという普通の喋りの場でも存分に楽しむ事が出来た。これが1000円で買えるのであれば喜んで買い続けようという心持ち。

一部のトピックをかいつまんで。

【次のアルバム制作中】
期待せずに待つ事が望ましい。それほどまでになかなか出なかった前作。従って、今回だって同じだろうと。

【DJ TATSUTA、DJ MITSU THE BEATSに客演】
DJ TATSUTAとの共演は驚かなかったものの、DJ MITSU THE BEATSは驚いた。玉露、FORKも、「意外と思うかもしれない」と話していた通り。前作「OVER VIEW」ではジャズ調のトラックもあってこれが凄く良かった。DJ MITSU THE BEATSとの共演は非常に楽しみ。

【多角的視点】
MC BATTLEに対する考え方から端を発した、「考え方は人それぞれ」、「強制はしてくれるな」という話には同意。自分の考えとは異なる考えに相対した時、「そういう考え方もあるのか」という一歩引いた目線は全ての物事において必要。但し、「なぜそう思うか」という考えの出所を明らかにするための行為はあって当然。

【数ヶ月毎のラジオ】
もっとやってほしい。だが強制じゃネーゼ。

以上。

ICE BAHN「OVER VIEW」の感想

2009.06.06 | Posted in 音楽

帯に記載された「待たせたな!!」の文字。

「アルバム作成中。」
「今年中には出す。」

これらの言葉の信頼度は相当低い。出すよ出すよ詐欺と言っても良いだろう。

ICE BAHN / OVER VIEW 2008年発売 ICE BAHN「OVER VIEW」

というのも、自分自身、ICE BAHNの大ファンであるため。Revolution Recordingsのコンピレーションに収録されていた「NO. 18」に耳を奪われて以来、ICE BAHNの作品には飛びついて購入している。だからこそ、早くアルバムを出して欲しいと思っていたのだが、1stアルバムから実に5年ぶり。(間にミニアルバムを挟んでいるが)

話の本筋から外れるが、実はここ最近、曲の守備範囲が広がってきている。HI-KING「Rhyme Viking」を聴いているときからその兆候が見られていたのだけれど、それまではジャズ調の曲やメロディ感のある曲に傾倒していた。勿論、今でもそれらの曲は突出して好きではあるけれど、そうでない曲に対しても「いいな」と思うようになってきた。これはチャンスだと思って、本作も改めて聴いているのである。

「これはチャンスだと思って」。こう書く事からも、本作に対する印象はそれほど良いものではなかった。ICE BAHNのライミングがあったからこそ楽しめたものの、トラックからのアプローチで聴くと、好みからは少し外れていた。で、全体を聴いて、どの曲も「良い」と思えるようになってしまっていた。通り一遍なトラックでもなく、作品として緩急がある。作品後半でのジャズトラックがまた光っていて、凄くまとまりがあるように感じた。前作「JACK HAMMER」でもそうだったが、ポップなトラックもあり、変にアンダーグラウンド臭く無くて良い。ICE BAHNのラップが乗ると、ポップなトラックですら、ポップになりきらなくてそのアンバランス具合がまたたまらない。

ICE BAHN「OVER VIEW」


M-5「VS」は、大蝕のDVDに収録されていたトラックとは異なり、異様なオーラが漂う曲となっている。各人のラップにもエコーが掛かっていて拍車をかけている。これはこれでまたありな気がする。M-9「ダイナモンド」は、随喜と真田2.0のアルバムに収録されていた曲の別バージョンだが、オリジナル曲とは違った良さがある。M-11「Local Emotion」のトラックも高音が良い味を出しているし、歌詞もまた良い。

友達や物の価値を知ったのもこの街
他じゃ元も子も無しこの場所がルーツ



で、M-15「あの時」。ICE BAHNがこういうトラックでラップした曲は今まであったのだろうか。少なくとも自分自身は初めて聴く。この曲は凄く良い。特に玉露のバースには少し感傷に浸れる。恐らくメグバーストの事なのだろう。メンバとして復活することは無いにしても、トラックメイクでICE BAHNの作品に参加してくれる事を願う。

IBは動き出した 幸か不幸か GOかSLOW DOWN・・・OK
太さは同じだったロウソクも 長さは違ったかもう卒業だが
クルーを辞めてもつるむかどうかなんて愚問 華と写る華道家 みたいに必然



少し長くなってしまった。しかし、初めは、M-15、M-18のようなジャズ調のトラックのみが好きだったのだけれど、あまり言いたくは無いが「全部良い」という感想となってしまった。恐らく、作品全体としての流れの中に置かれた一曲だからこそ良く聴こえるというのもあるのだろうとは思うけれど。

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